タウン情報東京都: 全戸に携帯ラジオ配布へ　災害ＦＭ開局の高萩市

2011年6月21日火曜日

全戸に携帯ラジオ配布へ　災害ＦＭ開局の高萩市

全戸に携帯ラジオ配布へ　災害ＦＭ開局の高萩市

茨城新聞6月21日（火）の報道によると、東日本大震災で市民への情報提供が不十分だったとの教訓を踏まえ、臨時災害放送局「たかはぎ災害FM」(76・8メガヘルツ)を開局した高萩市は、市内全世帯に携帯ラジオを無償配布する。支援物資として提供されたラジオに加え、不足分を新たに購入し、早ければ来月中にも配布を開始する予定だ。

大震災で市は市報の臨時発行やホームページ、携帯メールなどで情報発信したが、避難所の被災者らを中心に「情報がなく、状況が分からない」との指摘が多数寄せられた。

このため、市は市が設置主体となる臨時災害放送局の免許を取得し今月8日、たかはぎ災害FMを開局。災害発生時にリアルタイムの災害状況を発信するとともに、生活支援情報も提供していく態勢を整えた。

一方、ラジオがなければ情報は受け取れないため、市は約1万1800世帯への全戸配布が必要と判断。

関連予算を、市議会6月定例会に提案、16日の本会議で可決された。

市はこれを受け、5700台のラジオを購入。神戸を拠点とするコミュニティ放送局「FMわいわい」などから寄贈された6300台のラジオと合わせ、たかはぎ災害FMをPRするステッカーをそれぞれに貼り付けた上で、配布する。

たかはぎ災害FMは現在、正午と午後5時から災害関連情報を中心とする「高萩市民ニュース」を放送。他の時間帯は音楽を流し、24時間放送している。